お互いの個のスペースを有しながら、リビングや窓越しに交流を育む
畑に囲まれたのどかな環境の一角に建つ、シャープなデザインの大きな家。ここはAさん家族を中心に、夫の両親と祖母と妹、妻の親が暮らす5世帯住宅。互いに気兼ねなく暮らせる家づくりをR+houseに依頼しました。「自分の好きなアイテムが映えるシンプルでモダンなデザインで、温かな雰囲気の家にしたいと思いお願いしました。」と振り返ります。設計を担当した建築家の三浦直樹先生は、Aさん世帯を建物の北側に配置。その上部は妻の親のスペース、南側の1・2階は夫の両親と祖母と妹のスペースとして、各世帯を絶妙な距離感で配しました。加えてAさんの要望で、玄関と浴室は共有、トイレはふたつだけという無駄を省いたプランに徹して、声掛けしやすいようにしました。
「親たちには子どもたちの面倒を見てもらえ、私は夫のおばあちゃんのお世話もお手伝いできます。支え合える生活は、多世帯住宅の魅力ですね」と奥様。お互いに干渉せず、自分の生活スタイルを保ちながら生活する。ひとつ屋根の下で心地よく暮らす、大家族の理想的な住まいが実現しました。