外と内をつなぐ土間スペースがある家
アクティブな共働きの夫婦に子どもが1人か2人という想定のモデルハウス。
建築家の提案は、生活の幅をぐっと広く豊かにする土間スペースを設けるというものでした。
土間は、明るく開放的なLDKにつなげながらも床のレベルを下げ、コンパクトな総2階の建物から張り出させて、アプローチと庭の両側を全開できるつくりにしています。
趣味の自転車やアウトドア道具も置けて作業できたり、BBQやホームパーティーなど用途も様々で、天候に関係なく使えるのも嬉しいところ。
「土間は、内と外の中間領域です。中間領域があることで、活動的なライフスタイルがしやすくなる、外とつながりやすくなるんです。」と建築家は話します。
道路側の外観
土間へのアプローチは駐車スペースとなる。
建物は総2階のコンパクトなキューブ型で、土間だけ張り出している。
生活を豊かにする土間スペース
土間スペースは、南北の両側に設けた開口部の開閉によって使い方も変えられる。
南側(奥)は庭、ウッドデッキに繋がり、北側は駐車スペースから街へとつながっていく。
土間とつながる庭
南側の庭には、活動的に使えるウッドデッキを設けた。
土間とリビングは、ウッドデッキを介して庭側でもつながっていく。
ワンフロアのLDK
奥が土間スペース。リビングは土間とデッキの両方を通して外とつながる。
テレビ背面の壁は大理石。
ここだけラフな質感にして空間にメリハリをつけた。
開放的なリビング
開放的な吹き抜けのリビング。
2階の窓からも光や風が入って、明るく心地いい。
2階の庭側(ウッドデッキ上部)にはバルコニーも設けられている。
土間とつながるLDK
土間へとつながるLDKは、ホームパーティーやBBQなど人が多く集まる時にも重宝する。
大きな一つの空間となるので、コミュニケーションがとりやすい。
タイルが印象的な洗面室
エッグタイルが印象的な洗面室は、シンプルで清潔感が溢れる。
右手に浴室、左手にはトイレがあり、水回りがまとまっているので家事楽。
2階のオープンスペース
窓から気持ちいい光が差し込む2階は、2つの洋室をオープンラックでゆるやかに仕切るだけのオープンスペース。
窓や照明、スイッチなどの配置さえ気を配っていれば、後から壁をつくって個室にすることも可能。
初めから個室をつくって物置代わりになってしまうのであれば、大きなスペースを自由に使える方が空間が生きる。
帰りたくなる外観
昼とは違う印象を与える、夜の外観。
あたたかい照明に照らされて、帰る人を優しく迎えてくれる。
南側の外観
夕暮れの空に佇む家。
「今日も一日おつかれさま」と聞こえてきそう。
帰る家がある幸せを感じられるような、穏やかな表情。
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