暮らしに安心と豊かさを 空を切り取るハコニワ
広い空の下にポンと置かれたような箱型の平屋に暮らすのは、まだ20代のご夫妻。若い二人の家は大胆な間取りと瑞々しい感性にあふれている。「初めから平屋を希望していました。なんといっても暮らしやすいですし、たくさんの部屋は必要なかったので。いちばんの希望は外からの視線を気にせず、のびのびと暮らせる開放的な空間です。好きなのはナチュラルなカフェっぽい家」という夫妻。建築家が提案したのは外壁で敷地を囲い、中心に中庭を配置したプラン。「中庭にしたのは周辺環境から住宅を切り離すためです。壁で隣地の建築や道を通る車などを遮りながら、空を切り取り、内部に引き込みました。自分たちの時間を楽しめる開放的な箱の家のイメージです。キッチンはL字型のカウンターとし、食事だけでなく様々なコミュニケーションができる場にしました。」と建築家は話します。仲睦まじいふたりの暮らしをこの家はやさしく包み込んでいます。