街並みに溶け込む三角屋根の平屋
「隣との間を広く取れる場所に堂々と家を建てたかった」という夫。望みは叶い、150坪のゆったりした敷地で、広い前庭の向こうに三角屋根の外観が見える。ほかにはない個性を主張しつつ、巧みなカラーコントロールで古い家が多いこの地域の街並みに馴染ませた。せっかく広い土地に住むならばと、平屋であることがマストに。そこで、温暖な気候にもある「のびやかな南国リゾートハウス」をテーマに掲げたと建築家は話す。LDKでは南側の庭に向かって大きな掃き出し窓を連続させ、明るく広い空間が実現している。軒のかかったウッドデッキはバーベキューなどのアクティビティを可能にすることはもちろん、芝の庭とリビングを視覚的につなげる役割もある。「キッチンからも外へと視線が伸びる気持ちよさを毎日味わっています」と妻は話す。
赤いポストの玄関ポーチ
玄関ドアは壁で前面道路から中が見えないように配慮されている。板張りのアクセントに赤いポストが外観に明るい彩りを添える。
勾配天井のLDK
勾配で天井にリズムをつけたLDKスペース。縦方向にも広がりを与えることで、開放感を味わえる。
リビングとつながる和室
リビングの右奥にある和室。引き戸を開ければ連続した空間として使うことができる。左奥が玄関で、その先に寝室がある。
水回りをまとめて家事を時短に
リビングとキッチンの間を進むと洗面脱衣、右手に浴室が配置されている。左手にはパントリーと家事室があり、家事動線の要になっている。
キッチンからダイニングを見る
キッチンに立つと、視線がダイニングの掃き出し窓から庭へと抜けて清々しさを感じる。キッチンの床をPタイルにして掃除がしやすいのも便利。
洗面脱衣・浴室
水回りがまとまったキッチン裏の洗面脱衣・浴室。家事動線が短くまとめられているので移動も同時進行も楽に。
アクセントクロスがユニークなトイレ
太めのストライプが印象的なトイレのアクセントクロス。奥が洋式トイレで手前に男性用便器があるためスペースにゆとりのある設計。
アーチ壁の書庫
妻の漫画コレクションを収めるための書庫は、2,000冊を収納可能。アーチ形の出入り口が趣味の世界へのワクワク感を盛り上げる。
ミニマルな子ども室
子ども室はベッドと机を置けるスペースのみのシンプルな空間。いずれ巣立つことを考えたら、使用する期間が限られる子ども室は最低限のスペースでいいのかも。
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